A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ A |
Acoustic Field |
カテーテルなどから発信された超音波がモニタ上に陰影を作る領域。 |
Adventitia / 外膜 |
動脈壁の外側の層である。これはIVUSを用いても、外膜周囲組織と識別することができない。 |
Aneurysm / 動脈瘤 |
壁厚の減少または脆弱化により、静脈または動脈に襄または“風船様拡大”がみられる状態。 |
Angiographic percent diameter stenosis / 血管造影法による径狭窄率 |
目標病変部と対照セグメントを比較するために用いられる標準的用語。“Ultrasound percent diameter stenosis / 超音波による径狭窄率”と比較すること。 |
Anterior |
身体の前方に位置する、またはそちらに向って。 |
Aperture / 開口部 |
超音波の送受信を行うトランスデューサの活動部分。解像度と近位領域サイズは直接開口部と関係し、開口部サイズが大きくなると近位領域も大きくなり、その結果、距離分解能は向上する。 |
Apposition / 付着圧着 |
ステント留置の際のステントと血管壁の接触の程度。“完全な付着”は、ステントの全ての部分が血管壁に対してしっかりと押し付けられていることを意味する。 |
Arc of calcification / 石灰化の円弧(アーク) |
病変部における連続的な石灰化の範囲を特性付けるために用いられる標準的用語。測定は任意の開始点を指定し、そして次に石灰化の円弧の角度を決定することによって行なわれる。“石灰化”の項目も参照にすること。 |
Arteriosclerosis / 動脈硬化 |
動脈壁の肥厚、硬化または弾性喪失。 |
Artifact / アーチファクト |
何らかの外的要因または作用により画面上に現れ、実際の構造とは無関係な像。 |
Atherosclerosis / アテローム硬化 |
脂肪沈着により動脈内膜および中膜に肥厚および不整をみる一種の動脈硬化。 |
Attenuation / 減衰 |
超音波検査では、超音波エネルギーの強度が低下すること。これは超音波が組織を通過する際に自然に発生する。 |
Automatic pullback device / オートマチック プルバック デバイス |
カテーテル内のIVUSイメージング・コアを一定速度(0.5mm/秒または、1.0mm/秒)でプルバックする、モーターを装備した装置。この装置を使用すると、時間が参照されている場合には病変部の位置と範囲を決定するために使用することができる。 |
Average reference lumen size |
遠位対照部と近位対象部の両内腔径の平均 |
Axial Resolution / 距離分解能 |
カテーテル・チップと垂直な方向におけるイメージの分解能(即ち、深度の分解能)。 "Lateral resolution / 方位解能”と比較すること。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ B |
Backscatter / バックスキャッター |
トランスデューサーの方向に反射して戻される、超音波ビームの一部。 |
Bistable / バイ・ステーブル |
不良なグレー・スケール又はダイナミック・レンジを持つ高いコストラストで、ほとんどの場合黒と白の画像に用いられる用語。 |
Blood speckle / 血球エコー像 |
凝集した血球細胞からの超音波の反射。 |
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◆ C |
Calcification / 石灰化 |
IVUSを用いて識別することができるプラークのタイプに対する、3つの一般的な組織学的種類の内の1つ(他の2つは、繊維性と繊維脂肪性である)。超音波画像上で、石灰化した領域は非常に明るい白として表示される。これらの領域では、シャドウイング(石灰化部分の“背後”の全てのものが黒く表示されるような、超音波ビームのブロッキング)、及び残響(これは時々であるが)と呼ばれる2つのアーチファクトが現れる。前記の“石灰化の円弧(アーク)”の項目も参照すること。 |
Calcific Plaque / 石灰化プラーク |
粥状硬化した動脈が石灰沈着により硬化した病変。超音波画像では、しばしば音響陰影(acoustic shadowing)を伴った明るく白いエコー反射物として認められる。 |
Caudal / 尾側の |
尾の方向、または身体の下方に位置する。 |
Concentric Plaque / 全周性プラーク |
血管全周に密にプラークが分布していること。 |
Cranial / 頭部の |
頭部に関係した、または人体の上(方)の部位。 |
CSA (Cross-Sectional Area) / 断面積 |
断面積の中で最も重要なのは、内腔に対するCSAである。内腔のCSAは、超音波によって直接測定され、そして血管造影法によって概算された面積よりももっと正確になることが期待される。その理由は、特にインターベンション後の、内腔の不規則性で丸くない形状のために生じる。 |
Culprit Lesion/ 責任病変 |
心電図(EKGまたはECG)上の異常または狭心症徴候の原因と考えられる病変。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ D |
Diastole / 拡張期 |
心周期における心室の拡張または血液流入の時期。 |
Diffraction / 回折 |
対象物の端における超音波の屈曲。 |
Dissection / 解離 |
より深部の組織層から、より内側の血管壁が分離(断裂)すること。特定の医師は断裂の数及び深度に基づいた分類法を作り出しているが、IVUSを用いた断裂 / 解離に対する標準的な分類方法はない。 |
Distortion / 歪み |
超音波検査では、画像の一部あるいは全部がスメア状になっていること。 |
Dynamic range / ダイナミック・レンジ |
IVUSイメージに関して、表示されるグレー・スケールを特性付けるもので、ダイナミック・レンジが大きい程、グレー・スケールの段階数が大きくなるために、より多くの組織の情報が得られるようになる。イメージング・システムのダイナミック・レンジの性能は、デシベル(dB)で表わされる。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ E |
Eccentricity ratio / 偏心率 |
プラークの分布の非対称性の程度を特性付けるものである。本書においては、血管の中心から測定した時に、1つの直径に沿ってプラークの最も厚い部分に対するプラークの最も薄い部分の比率として定義されている。 |
Eccentric Plaque / 偏心性プラーク |
血管の全周性ではなく、一部に集中してプラークが分布していること。 |
Echogenicity / エコー輝度 |
組織の超音波の反射しやすさ。エコー反射度が高ければ組織は明るく示される。 |
Echolucent / エコールーセント |
超音波の反射が弱い組織の領域を表わす用語で、従ってこのような組織の領域は、超音波イメージにおいて比較的暗く表示される。例えば、脂質は繊維性組織よりもエコールーセントとなる。下記の "エコーリフレクティブ” と比較すること。 |
Echoreflective / エコーリフレクティブ |
超音波の反射が強い組織の領域を表わす用語。例えば、カルシウムは繊維性組織や筋肉よりもエコーリフレクティブとなる。上記の ”エコールーセント”と比較すること。 |
Echogenic / エコージェニック |
エコーリフレクティブと同意語。 |
External Elastic Lamina / (省略語EEL) 外弾性板 |
中膜と外膜を隔てる弾力組織を主成分とする薄層。EELは外膜と結合しているため、IVUS上では一般に、EELを個別に描出することはできない。 |
External Elastic Membrane(省略語EEM)/ 外弾性板 |
中膜と外膜を隔てる、主として弾性組織から成る薄層。 一般的にIVUSにおいては、別の層として外弾性薄層を表示させることができなくて、外膜に併合される。 |
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◆ F |
Far field / ファー・フィールド |
ビームが分散されてそして分解能が低下する、超音波ビームの領域。 ”ニア・フィールド” と比較すること。 |
Fiberoptic Angioscopy / 光ファイバー内視鏡 |
光ファイバー・イメージング・カテーテルを用いて血管内面を観察すること。ビデオ・モニタにリアルタイムの画像を映し出すことができる。血管内視鏡では、プラークの深さ、種類、分布に関する情報は得られない。 |
Fibro-fatty / 繊維脂肪性 |
繊維性組織と脂肪性組織の両方を含んでいるプラークの組織学的説明。現在のIVUSテクノロジーでは、脂質の堆積物と、プラーク内の繊維性と脂肪性の混合した組織とを識別することは一般的に不可能である。 ”繊維脂肪性” の用語は、明るいエコー又はシャドウイングが表示されないプラークの部分を表わしている(とりわけ、エコー反射度は外膜のエコー反射度よりも小さい)。 |
Fibrous / 繊維性 |
中程度のエコー反射度(外膜とほぼ同じ)を持つが、シャドウイング(これは石灰化を示唆する)を生じさせないプラークの組織学的説明。これらの中程度の密度のプラークは、繊維性組織から主として構成されている。 |
Frame / フレーム |
超音波検査では、1回の360度超音波スキャンにより画面上に作成される画像のこと。 |
Frame Rate / フレーム率 |
超音波検査では、360度超音波スキャンにおける1秒あたりのスキャン回転数をいう。 |
Frequency / 周波数 |
一定時間における音の波の数。周波数は波長と反比例する。高周波の(短い波長の)超音波は、より小さな対象物からも反射し、高い解像度を有する。しかし、より多くが反射されてしまい、貫通力は低下する。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ G |
Gain / ゲイン |
超音波検査では、超音波の入力 / 出力の強度比をいう。描出された画像が暗い場合、ゲインを上げることじより調整することができる。 |
Gray scale / グレースケール |
変動する灰色の陰影における明るいエコーから弱いエコーまでを記録する、装置の能力。グレースケールの階調数がダイナミックレンジを示すことになる。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ H |
Hematoma / 血腫 |
器官、中空部、組織内に血液(主に凝血)が溜まった限局制の腫脹。 |
Hyperechoic / 高エコー性の |
超音波検査では、石灰化病巣などの音波を強力に反射する組織をいう。 |
Hypoechoic / 低エコー性の |
超音波検査では、音波の反射が弱い領域をいう。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ I |
INSPIRE |
バルーン血管形成術のみを除いて、GUIDE Uと同様な企画によるマルチセンターでの実験。 |
(INtravascular UltraSound Predilctors of REstenosis) |
主な研究者:S. Nissen |
Integrated backscatter / 後方散乱波の総和 |
受信した後方散乱の信号の強さ(振幅)の計測。 |
Internal Elastic Membrane (省略語IEM) / 内弾性板 |
内膜と中膜を隔てる、エラスチンと膠原細繊維の薄い波状層。IVUSにおいて、内膜と内弾性薄層は一般的に併合されて単一層として表示される。 |
Intima / 内膜 |
動脈壁の最も内側の層。若年の患者において、これは内皮の単一細胞層となる。加齢と共に、内膜は、細胞外物質の堆積及び細胞の増殖の結果として厚くなる。アテローム性動脈硬化症は、内皮表面と下層の内弾性薄層の間に生じたプラークの蓄積を伴う、主として内膜の疾患である。 |
Intimal hyperplasia / 内膜過形成 |
内膜の細胞数の異常増加による、内膜の増大。 |
In-vitro |
試験管などを用いる体外での。 |
In-vivo |
生体内での。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ J |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ K |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ L |
Largest reference |
近位対照部と遠位対照部のうち大きな方。 |
Lateral |
身体の正中線から側方へ離れた位置をいう。 |
Lateral resolution / 方位分解能 |
カテーテルの表面に平行な、イメージの平面における分解能。 ”距離分解能”と比較すること。 |
Leading edge / 前縁 |
IVUSイメージにおいて、トランスデューサーに最も近い、可視化される構造の端。 ”後縁”と比較すること。 |
Lesion / 病変 |
組織の病理学的変化。末梢血管や冠動脈の病変(または狭窄)とは、プラークによる血管径の狭小化をいう。 |
Lipid pool / 脂質プール |
ファイブラス(繊維性)キャップによって周囲のプラークから隔てられる、脂肪性組織から成るプラークの領域。脂質プールは超音波を反射しないために、これらはIVUSイメージにおいて黒く表示される。 |
Lumen / 内腔 |
管状構造における内側の空洞部分または交通路。動脈では、血液が管腔中心部、すなわち血管内腔。 |
Lumen area / 内腔面積 |
mm2の単位で表わされる、内腔の断面積。一般的に、目標病変部内で最も狭小化した部位での面積を指して言うために用いられる。 ”最小内腔径”も参照すること。 |
Lumen CSA |
内腔の境界により囲まれた面積 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ M |
Maximum lumen diameter/ 最大内腔径 |
血管の内腔を横切る、最大の横断面の寸法。 |
Media / 中膜 |
動脈壁の中間層(内膜と外膜の間の層のことで、もっと明確にいうと内弾性薄層と外弾性薄層の間の層)。中膜は、主として平滑筋細胞から成っているために、内膜又は、外膜よりも更にエコールーセント(IVUS上でより暗い表示)になる。中膜は、中膜のエラスチン含量及び中膜層と内膜層の厚さによって、IVUSで独立した層としてはっきり表示される場合とされない場合がある。 |
Media-to-media / 中膜 対 中膜 |
血管の対側上の中膜−外膜の境界の間で測定される直径を指示するために、特定の人によって使用されている用語。 |
Minimum lumen diameter / 最小内腔径 |
血管の内腔を横切る、最小の横断面の寸法。MLDはこれの省略語。 |
Motor drive unit / モータードライブユニット |
モーターによって駆動ケーブルを回転させている、カテーテルの近位端に接続される手持ち式ユニットで、超音波信号を調節する電気回路も組み込まれている。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ N |
Near field / ニア・フィールド |
ビームが分散し始める前の、トランスデューサーに最も近い超音波ビームの領域。分解能は近場で最良となる。"ファー・フィールド” と比較すること。 |
NURD (Non-uniform Rotational Distortion) |
きわめて蛇行した血管内をカテーテルで機械走査すると、回転式ケーブルに相当な負荷がかかり、一定の回転速度が得られなくなることがある。これにより種々の形態で画像の歪みが発生するが、NURDに起因するもとであることはすぐにわかる。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ O |
Ostial |
血管の入り口に相当するもの。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ P |
Patent / 開存の |
開いているまたは閉塞されていない。たとえば、「開存した血管」のように使用する。 |
Piezoelectric / ピエゾ電気(圧電気) |
電気エネルギーを機械的振動に及びこの逆に変換させるトランスデューサーを作るために用いられる材料を含む、いくつかの材料の特性。 |
Plaque / プラーク |
初期から後期の疾患過程の範囲に及ぶ、動脈壁内のアテローム硬化疾患に特有な用語。 |
Proximal reference |
同一領域の中で狭窄部より近位で最も内腔の大きな部位(通常、主要な分枝を含まず狭窄から10mm以内)。プラークが最も少ない部位とは限らない。 |
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◆ Q |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ R |
Radio frequency/ 高周波 |
波動エネルギーのスペクトルの全てのその他の部分とは異なる、超音波信号が属するエネルギー範囲。RFはこれに対する一般的な省略語。 |
Recoil / リコイル |
PTCAによって拡張された後の血管虚脱。 |
Reference segment / 対照セグメント |
疾患を有する部位と比較するための基準として用いられる、疾患が無いことがはっきりし示されているセグメントのこと。しかしながら、IVUSを用いた研究では、血管内で真に疾患の無い領域を見つけ出すことは稀であることが立証されている。実際に、IVUSの文献において ”対照セグメント”の用語は、血管造影の画像のみによって”対照”と思われたセグメントを指して言うために時々用いられているだけである。 |
Reject / リジェクト |
低振幅信号を除去する、超音波スキャナー上のコントロールに関するラベル表示(電気用語では、このコントロールは高域(通過)フィルターと呼ばれている)。”Reject(リジェクト)”を大きくすると、雑音が除去されることによってイメージが ”きれいになる”。しかしながら、"Reject(リジェクト)”が大きすぎると、低いエコー反射度を持つ本当の組織構造の信号が除去されるために、IVUSイメージが歪曲される傾向がある。 |
Remodeling / リモデリング |
病理学者のGlagovによって最初に述べられた、プラークの堆積によって生じる動脈壁の再構築。プラークが血管壁に蓄積されるにつれて、疾患を有する部分が拡張され(即ち、中膜及び外膜の直径が増大する)、その結果内腔の狭小化が少なくなり、事実上、狭小化(狭窄)に対して補償が行なわれる。IVUSを用いた研究によって、リモデリングの過程は複雑且つ異質で、特定のセグメントではリモデリングを示すが他のセグメントでは何の変化も示さないか又は局所的収縮を示す場合もあることが立証されている。 |
Research Option |
デジタル化した画像をパーソナル・コンピュータに転送したり、未処理のRFデータを取り込むことができるGalaxyTMシステムの機能。 |
Resolution / 解像度 |
非常に近接した2つの対象を識別・同定する能力。 |
RetrogradeFlow/ 逆流 |
超音波では、トランスデューサーから遠ざかってゆく流れをいう。 |
Reverberations/ 残響 |
IVUSイメージにおける石灰化したプラークに特有なアーチファクトで、そして石灰化したプラークと同じ形状の1〜数個のゴースト・イメージが、石灰化した領域の背後に現れる。残響間の距離は、トランスデューサーと実際の石灰化したプラークのイメージの距離と全く同じになる。一番目の残響又はゴースト・リングは超音波信号の2回のトリップ(トランスデューサーと石灰化した界面の間を前後にそして再度前後にトリップする)を表わしている。次の残響は3回往復するトリップ、そしてその次も同様となる。 |
RF Output |
横断画像中にある256個の放射状ベクトルのひとつから未処理のRFデータを直接取り込むことができるGalaxyTMシステムの機能。このデータは組織の特性や研究のために利用される。 |
Ringdown artifact / リングダウン・アーチファクト |
全てのトランスデューサーの特性で、トランスデューサー面にすぐ隣接した区域ではイメージングが得られない。その理由は、この区域ではビームが混乱するからである。IVUSイメージにおいてこのアーチファクトは、カテーテルのすぐ周囲に白いハロー(ハレーション)状に表示される。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ S |
Sclerosis / 硬化 |
血管が硬くなること。 |
Secondary Stenosis |
狭窄の定義に合う病変であるが、内腔は主狭窄より大きい病変。 |
Shadowing / シャドウイング |
カルシウムの密着した堆積物(及び、非常に高い密度の繊維性組織の堆積部分も)は、ビームがこれらを透過することができないような、超音波の非常に強力な反射物となる。その結果、カルシウム又は高い密度の繊維性組織の”背後”(IVUSカテーテルから見て)の組織は、イメージングを行うことができない。IVUSイメージにおいてシャドウイングは、組織が何も見えない暗いゾーンとして現れる。 |
Side lobes / サイドローブ |
各トランスデューサー素子の端で生成され、本来の超音波ビームとは異なる方向性をもつ、異質のビーム。 |
Stenosis / 狭窄 |
血管でいうと、内部の血液の通り道が狭くなる病的状態のこと。 |
Synthetic aperture/ 合成の開口部 |
マルチ・エレメント カテーテルにおける開口部で、これは、個々のトランスデューサーのエレメント(素子)の組み合わせの結果として生じるものである。 |
Systole / 収縮 |
心臓が収縮する時間。特に心室の収縮。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ T |
Thrombus / 血栓 |
凝血塊。 |
Time averaging / タイム・アベレージ |
全ての超音波スキャナーにおいて用いられている処理で、イメージの表示をスムースにするために、2枚以上の瞬間画像を加算する(平均化する)ことである。 タイム・アベレージの程度は、超音波スキャナー上で調節することができる。 |
Time-gain compensation / タイムーゲイン補正(TGC) |
カテーテルからの距離の関数として信号のゲインを調節することができる、超音波システム上のコントロール。従ってTGCの機能によって、超音波トランスデューサーから比較的遠い物体に対する、弱くてはっきりしないイメージングの補正を行うことができる。IVUSモニターでは、現在使用しているTGC勾配を表わすTGC調節曲線を表示する。 |
Tissue characterization / 組織性状診断 |
生体組織の生理学的・病理学的組成を同定するIVUSを用いた取り組み。 |
TLR (Target Lesion Revascularization) /目標病変の血管再生 |
以前治療された病変部位に対して、再度治療を施すこと。下記の”TVR"と比較すること。 |
Trailing edge / 後縁 |
IVUSイメージにおいて、トランスデューサーから最も遠い、可視化される構造の端。”前縁”と比較すること。 |
Transducer / トランスデューサー |
超音波検査では、イメージング・カテーテルの先端に付いている深触子(プローブ)をいう。深触子内にあるクリスタルが電気エネルギーを超音波(音響)エネルギーに変えたり、超音波エネルギー(エコー)を電気信号に戻したりする。 |
TVR (Target Vessel Revascularization) / 目標血管の血管再生 |
以前治療を施した血管に対して、再度治療を施すこと。上記の”TLR”と比較すること。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ U |
Ultrasound / 超音波 |
可聴領域を超えた毎秒20,000回以上の周波数を有する音波。医療診断の目的には毎秒100万回の桁(MHz)の周波数の超音波が使われる。 |
Ultrasound cross-sectional plaque burden |
関心のある特定のポイントで測定した、(中膜の領域内の)血管の断面積に対するプラークの断面積の比率で、換言すればプラーク面積と(中膜内)最大有効面積の比率のことである。数名の著者は、cross sectional narrowingまたはplaque burdenとしてこの比率を指して言っている。 |
Ultrasound percent diameter stenosis / 超音波による径狭窄率 |
超音波を用いて測定した時の狭窄している血管の直径のパーセントで、一般的に対照セグメントの直径狭窄率との比較で表わされる。血管造影法による直径狭窄率と比較すること。 |
Ultrasound percent area stenosis / 超音波による面積狭窄率 |
超音波を用いて測定した時の狭窄している血管の断面積のパーセントで、一般的に対照セグメントの直径狭窄率との比較で表わされる。血管造影法による狭窄面積率と比較すること。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ V |
Velocity / 速度 |
音が人体の軟部組織を通過する際の速度は、ほぼ定速で、秒速約1,540mである。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ W |
Worst stenosis |
最も内腔の小さい狭窄 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ X |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ Y |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ Z |
Zoom / ズーム |
ユーザーがIVUSイメージの拡大倍率を変更することができる、超音波システムのコントロール。 |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |
◆ IVUSに関するSTUDY |
ABACAS (Adjunctive Balloon Angioplasty Coronary Atherectomy Study) |
単独のDCAとDCA後のバルーンの最適化と比較した、日本におけるマルチセンターでの研究。定量化のためにIVUSを用いた。主な研究者: 鈴木 孝彦先生 |
CLOUT (Clinical Outcomes of Ultrasound Trial) |
PTCAにおいてAngioにて手技終了後、次にIVUSを用いてバルーンのサイズ・アップが可能かどうかを決定するマルチセンターでの実験。主な研究者: G. Stone及びJ. Hodgson |
CRUISE (Can Routine Ultrasound Influence Stent Expansion) |
IVUSガイド下ステント留置と盲検下で施行されるIVUSガイド下血管造影との全血管抵抗(VTR)を比較した多施設試験のこと。 |
GUIDE (Guidance by Ultrasound Imaging for Decision Endpoints) |
マルチセンターでの実験。phase I (第I段階)は1994年に終了し、IVUSと血管造影法の比較が行われた。phaseUは、手技者が血管造影法の終了に続いて盲検的にIVUSを実施する手順による、PTCAとDCAの結果の研究である。この研究の目的は、6ヶ月時点での臨床的結果及び血管造影法による結果の予測値を確認することである。主な研究者: P. Fitzgerald及びP. Yock |
MUSIC (Multicenter Ultrasound Guidance of Stents In Coronaries) |
最適なステント留置及び少ない抗凝固療法のために超音波を用いた、JJISステントによるヨーロッパのマルチセンターでの実験。主な研究者: P. Serruys |
OARS (Optimal Atherectomy Restenosis Study) |
マルチセンターでの研究。組織のデバルキングを最大限に行わせるためにIVUSを使用し、その後6ヶ月時点で血管造影法によって結果を調べたもの。 主な研究者: M. Leon 及び D. Baim |
PICTURE (Post-IntraCoronary Treatment Ultrasound REsult) |
マルチセンターでの研究。血管形成術のみを除いて、GUIDE Uと同一のプロコールを用い、オランダの6つの医療センターで実施したもの。主な研究者: R. Peters |
RAVESII (Reduced Anticoagulation in Vein grafts following Endovascular Stents) |
静脈グラフトに対してステントを留置した症例において抗凝固療法を縮少し、その効果を評価する米国のマルチセンターでの実験。試験的な段階は、IVUSのガイド下で行なわれる予定。主な研究者: M. Leon |
STRUT (Stent Treatment Region assessed by Ultrasound Tomography) |
ステント留置後、IVUSを用いてその最適化をステント/血管の形態の変化から評価するマルチセンターでの研究。主な研究者: P. Fitzgerald |
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Study |